2012-01-01から1年間の記事一覧

仙台フィルの演奏会に足を運んでて思うこと

1 あの人はだれ? 演奏会当日配布される曲目解説とかが載っているパンフレットには楽団員名簿は掲載されているが、その演奏会で演奏しているひとと当然だが一致しない。しかし自分はここでこの「当然」に疑問を呈してみたい。自分はなぜ当然だとおもってい…

仙台フィル、もっと!〜(副題)西本さん、もっと!〜

仙台フィルの268回目の定期、初日を聴いた。曲目は以下。チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」作品20より P.I.Tchaikovsky:“Le lac des cygnes” Ballet Music, Op.20 ミヨー:バレエ音楽「屋根の上の牛」作品58 D.Milhaud:“Le boeuf sur le toit” …

さっきポストを確認したら牡丹と薔薇9号が入っていた

塩戸蝶子の連作のタイトルは「執着に似る」二首ひいてみた。 あいしあうきこえあうこえわかちあうささえあうのはこのゆびとゆび 口づけは口唇愛の成れの果て 死化粧の紅引くその日まで 力のこもった連作に思った。前回(8号)の塩戸の連作より、さらに心に…

河村尚子ピアノリサイタルを聴いて

部活指導後、いてもたってもいられなく(河村尚子が山形県村山市でピアノリサイタルをやる)て、自家用車を高速に乗せ、約90分、山形県村山市に向かう。リサイタルのプログラムは、以下。 日時:2012年6月30日(土) 18:30開演 会場:村山市文化会館(山…

六月

六月 雨が音を立てて降る その空は 少しはなれた君が見ている 空にもつながっている グランド その時雨は音も立てずに 誰かの心の中にも 降っているみたいだった 教室のざわめきや 必死の声援や 雨がときおり止んで それらをすうっとすいこんでいくような 青…

五月のクリキンディに

五月のクリキンディに 少し勇気とやさしさを わけてもらおう ひとつの気持ちが もうひとつの別の気持ちと 「カチン」とぶつかり 少し光ったその光は きれいだった (そうか泣いていたんだ なんだか心が痛くて) 花の鮮やかさは やがて力強い緑と替わる 季節…

四月の土は少し熱を帯びている

四月の土は少し熱をおびている 「芽」という字にはキバが含まれ 「蕾」という字には小さな電撃の光が そっとかくれているではないか 風が止み どこまでも静かな晴れの日も 空気は何かを待っている それは受動ではない あなたも これからめぐりあうことの予感…

まばたきをする冬の翼よ

下の句。 自分が意識の中で明確に音楽を志すようになった中学入学後から 高校3年生までの6年間、師事したピアノの先生は、 自分にフレージングを行う、ということがあるならば、その先生によって もたらされたものが、根幹にある。根幹にあってなおかつ、 …

夢のすべてが南へかえりおえたころ

正岡豊の歌集「四月の魚」の冒頭の一首、上の句アマゾンのレビューに書いたのは卒業文集に寄せたものだったが 文集を手に取った人しか目にしないのがなんとも、と思い、 アマゾンにもレビューとして投稿した。http://www.amazon.co.jp/product-reviews/48961…

岩崎淑著「ピアニストの毎日の基礎練習帳」との出会い その3(一応、了)

書店で手にとって、さらに心が釘付けになり、購入を決めた部分の引用。 私は、桐朋音大を卒業し、アメリカでさらにピアノを学んだのですが、そこで、その後の人生を変えてしまうような衝撃的な体験をしました。 ジュリアード音楽院の修士課程に進むまえに、…