「絶頂」サイコーだった!

「絶頂」最高でした。すばらしかったです。これちゃんとペイしてるのかな、と心配になりました。企画の言いだしっぺの誰かが、赤字を被ったりしてないかな、と。自分は絶頂のチケットを10枚買うべきだったと。それは言い過ぎです。自分の自由になるお金、…

9月22日に仙台で、お薦めの演奏会があります!

それは弦楽四重奏の演奏会です。弦楽四重奏はクラシック音楽の演奏形態の一つとして知られているものですが、この演奏会は、きっと既成のクラシック音楽の概念を打ち破るものでしょう!演奏会名:「絶頂」演奏形態:弦楽四重奏演奏曲目:スティーブ・ライヒ …

たとえスマホを片手にもっていたとしても咳をしても一人(「緋国民楽派 作品演奏会」を聴く)

2018年6月17日 祝30周年 緋国民楽派 作品演奏会[仙台公演]「トランペットとコントラバスが出会うことき」 を聴く。プログラムは以下。萩 京子: DANCE OF ACCORDANCE and DISCORDANCE 〜コントラバス・ソロのための(2001)仙台初演萩 京子: 夏の花 …

J.S.バッハ平均律第2巻、全曲演奏会を聴いて

自分はこの文を書いている今48歳だが、少なくても30年前の18歳の時は将来の進路として音楽を志していた。クラシック音楽の分野で。 そのときの自分にとって、チケットを買って生の演奏を聴きに行くコンサートは貴重な機会だった。 どのコンサートにい…

沢知恵さんのこと

〜類希なアウェー力(りょく)〜2016/11/19 福島県須賀川でのライブを聴いて 沢さんのライブを聴くのは二度目である。その二度目で、なにより強く実感したのは、類希なアウェー力(りょく)のことだ。たとえ敵が武器や魔法を駆使してきたところで、…

9月5日仙台でユジャ・ワンをきいたわけだが。

プログラムは以下。【9/5(月)仙台・日立システムズホール】 シューマン: クライスレリアーナop.16 ショパン: バラード第1番 ト短調 op.23 カプースチン: 変奏曲 op.41 ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 op.106 「ハンマークラヴィーア」…

宮下奈都 著「羊と鋼の森」(文藝春秋)を読む(ネタバレありのつもりはないけど)

歌人(57577の短歌を作るひと)の枡野浩一は短歌形式以外にしたほうが(つまり、映像、音楽、など)おもしろいものは、短歌にすべきではない、という。極端な意見だなあとおもうかもしれないけれども、その意見には考えさせられるものがある。「羊と鋼…

コンテンポラリー性・考

2015年、自分が向き合ったコンテンポラリー性のある、といえる作曲作品が二つある。一つ目は、吉川和夫作曲、まど・みちお詩、混声合唱のための「どうしてあんなに」より、「風景」である。吉川先生は大学時代の恩師である。以下吉川先生と呼ぶ。 201…

あがつまからメールがきた

ありがとう

あがつまー!!

コメント気がつなかかった。今日、いまさっき、気がついて、投稿者のところリンクしても何もでてこなかったぞ。あなたの名前で検索して、そうだろうとおもわれるあなたの勤務先に手紙でもおくったら届くのか? もしくはメールくれ。kusanisuwaru@yahoo.co.jp↑…

杉山洋一指揮ワークショップに参加してきた

昨年度に引き続き、自分としては二回目の参加になる。杉山さんのことを思い出すと幸せな気分になる。心がきゅーんとする。それは杉山さんがプロの音楽家として謙虚で虚飾がなく、音楽表現に、これほどまでにフェアに向き合っているひとはいないからである。…

枡野浩一×笹公人×玲はる名「現代歌人の今、短歌の未来を念力でかたりますの」@下北沢、本屋B&Bに行ってきた

すごい良かった。じーんと感動が心に沸き起こった。宮城県から往復の新幹線代とカプセルホテル代をかけていっておつりがくるほどの価値が、っていうのが酷く下世話に聞こえるほどの、プライスレスな一期一会が自分にはあった。このような機会に出会えたこと…

東北吹奏楽指導者講習会に参加してきた。ヤマハデモンストレーションバンドのことを書きたい。

二日間にわたって開催された講習会の二日目に作曲家・指揮者の保科洋氏を講師にお迎えし、音楽料理法という講座で、モデルバンドを担当したのがヤマハデモンストレーションバンドである。 パンフレットの紹介によれば、このバンドは東北在住の専門家で編成さ…

後藤健二さんのこと

自分は普段、職場で、つまり授業でやってることは、なるべくネットに流さないようにしている。なんというかそこは自分なりの自主規制を敷いている。けじめというか。具体的に誰がどんなことをやったとかいったとかはやはりプライバシーに関わるからだ。学級…

揮発性の高い稠密な指揮者の発する言葉〜杉山洋一・指揮ワークショップに参加して〜

杉山洋一指揮ワークショップ(以下WS)2014年8月の回に参加してきた。指揮、というものに関して初めての感覚を体験した。自分は杉山さんの作曲作品や指揮としての活動をこれまでにきちっと把握していなかった。(ごめんなさい)。しかしそのことが変な…

【勉強が何の役に立つのか】

「勉強が何の役に立つのか」ということは自分も中学生くらいの頃に考えたことがあるかもしれません。実際問題,中学生時代に,あるいは高校生時代に必死になって暗記した複雑で難しい公式の類の中には,社会に出てから直接何かの役に立ったわけではないもの…

「アグン・スシラワティ初来日記念公演 バリ古典舞踏への誘い」にいってきた。

10月14日(月・祝)仙台市福祉プラザ ふれあいホールにて 「アグン・スシラワティ初来日記念公園 バリ古典舞踏への誘い」を鑑賞。 民族ものをナマで聴くのはいついらいだろう、青年文化センターでのブルガリアンボイス、南米のケーナ、サンポーニャなど…

【では教育とはいったいなんなのか?子供が被る被害や利益は、それぞれの担任によって異なるときに、その補償や対策は?えっ?均一な基準、教師をつくる?選ぶ?無理だよ。】

教育とは教え育むこと。 何を教えるのか、というと、テクニックとインテリジェンスである、と思います。つまり技術と、知識。 知識とは、情報の中でも、蓄積されたことが足し算的に積み重なるばかりではなく、掛け算的に、互いに有機的に結合し関連し発展す…

主に学業成績が優秀である事によってもたらされるだろう万能感(のようなもの)について

小学校もそうだが中学校以降においては特によりはっきりとそして細やかに数値化され並べられるものである学業成績。そして、定期考査は、自分の中学校時代を振り返るなら例えば、同学年に1クラス40人強の掛ける5学級で200人強の生徒がいて、皆が同じ問…

仙台フィルの演奏会に足を運んでて思うこと

1 あの人はだれ? 演奏会当日配布される曲目解説とかが載っているパンフレットには楽団員名簿は掲載されているが、その演奏会で演奏しているひとと当然だが一致しない。しかし自分はここでこの「当然」に疑問を呈してみたい。自分はなぜ当然だとおもってい…

仙台フィル、もっと!〜(副題)西本さん、もっと!〜

仙台フィルの268回目の定期、初日を聴いた。曲目は以下。チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」作品20より P.I.Tchaikovsky:“Le lac des cygnes” Ballet Music, Op.20 ミヨー:バレエ音楽「屋根の上の牛」作品58 D.Milhaud:“Le boeuf sur le toit” …

さっきポストを確認したら牡丹と薔薇9号が入っていた

塩戸蝶子の連作のタイトルは「執着に似る」二首ひいてみた。 あいしあうきこえあうこえわかちあうささえあうのはこのゆびとゆび 口づけは口唇愛の成れの果て 死化粧の紅引くその日まで 力のこもった連作に思った。前回(8号)の塩戸の連作より、さらに心に…

河村尚子ピアノリサイタルを聴いて

部活指導後、いてもたってもいられなく(河村尚子が山形県村山市でピアノリサイタルをやる)て、自家用車を高速に乗せ、約90分、山形県村山市に向かう。リサイタルのプログラムは、以下。 日時:2012年6月30日(土) 18:30開演 会場:村山市文化会館(山…

六月

六月 雨が音を立てて降る その空は 少しはなれた君が見ている 空にもつながっている グランド その時雨は音も立てずに 誰かの心の中にも 降っているみたいだった 教室のざわめきや 必死の声援や 雨がときおり止んで それらをすうっとすいこんでいくような 青…

五月のクリキンディに

五月のクリキンディに 少し勇気とやさしさを わけてもらおう ひとつの気持ちが もうひとつの別の気持ちと 「カチン」とぶつかり 少し光ったその光は きれいだった (そうか泣いていたんだ なんだか心が痛くて) 花の鮮やかさは やがて力強い緑と替わる 季節…

四月の土は少し熱を帯びている

四月の土は少し熱をおびている 「芽」という字にはキバが含まれ 「蕾」という字には小さな電撃の光が そっとかくれているではないか 風が止み どこまでも静かな晴れの日も 空気は何かを待っている それは受動ではない あなたも これからめぐりあうことの予感…

まばたきをする冬の翼よ

下の句。 自分が意識の中で明確に音楽を志すようになった中学入学後から 高校3年生までの6年間、師事したピアノの先生は、 自分にフレージングを行う、ということがあるならば、その先生によって もたらされたものが、根幹にある。根幹にあってなおかつ、 …

夢のすべてが南へかえりおえたころ

正岡豊の歌集「四月の魚」の冒頭の一首、上の句アマゾンのレビューに書いたのは卒業文集に寄せたものだったが 文集を手に取った人しか目にしないのがなんとも、と思い、 アマゾンにもレビューとして投稿した。http://www.amazon.co.jp/product-reviews/48961…

岩崎淑著「ピアニストの毎日の基礎練習帳」との出会い その3(一応、了)

書店で手にとって、さらに心が釘付けになり、購入を決めた部分の引用。 私は、桐朋音大を卒業し、アメリカでさらにピアノを学んだのですが、そこで、その後の人生を変えてしまうような衝撃的な体験をしました。 ジュリアード音楽院の修士課程に進むまえに、…

岩崎淑著「ピアニストの毎日の基礎練習帳」との出会い その2

本書の前書きにあたる「はじめに」から、目が釘付けになった部分を引用させていただく。 私はピアニストとして、長年にわたって、ステージでの演奏を続けてきました。毎日が忙しく、演奏旅行で出かけることも多いので、まとまった練習時間はなかなかとれませ…