岩崎淑著「ピアニストの毎日の基礎練習帳」との出会い その1

前回の日記の続きとして、ならば自分に向けたメッセージはどうなるのか、ということを考えてたので、よしもとばななと村上龍のそれぞれの著作のこと、とあと、自分の息子らへの思いを書いて、このことについて思ったこと考えたことの区切りとしよう、と、思…

最近、受けたレッスンと、見た世界仰天ニュース

世界仰天ニュースの11月2日放映の会は身につまされる話だった。http://www.ntv.co.jp/gyoten/oa/111102/02.html この話の類型は、クラシック音楽においてプロフェッショナルな器楽の演奏家を志す過程にごろごろある、と思う。実際、自分が耳にした、とい…

「牡丹と薔薇 第8号」が届く。

http://d.hatena.ne.jp/vanpert/20111023短歌を担当する二人とイラスト担当の一人の三人のユニットによるフリーペーパー形式の短歌誌の最新号が届いた。それぞれの短歌連作から目に留まったものを一首ずつ。何回も呼ばれる名前 いまここに君がいるってことも…

聴きやすければそれでいいのか−仙台フィル 特別演奏会 日本の現代作曲家−を聴いて

感想を書き始まったらものすごく長くなって とまらなくなったけどようやく筆が止まった。自分より早くネットにあがった感想も だしておく。仙台フィル・尾高尚忠特集 - 猫三昧 2011年9月29日 ... 仙台フィル特別演奏会「日本の現代作曲家」、尾高尚忠が3曲、…

仙台フィル、復興定期をありがとう!来月、チケットを買って定期に行こう!

以下のコンサートを聴いて、思ったこと、感じたことなど。・2011年6月24日(金) 午後7時開演(午後6時30分開場) ・常盤木学園シュトラウスホール 指揮:パスカル・ヴェロ Conductor:Pascal VERROT チェロ:原田 哲男 Cello:HARADA Tetsuo フォーレ:組曲「…

一流のパティシエによる吹奏楽の共演

以下のコンサートを聴いて、思ったこと、感じたことなど。東京佼成ウインドオーケストラ&仙台フィルハーモニー管弦楽団 復興応援吹奏楽特別コンサート・午後2時開演(と午後4時開演の回があって、午後2時のを聴いた) 電力ホール 指揮:山下 一史 演奏:…

野球少年にとっての田中投手のような

仙台フィル 復興定期室内楽シリーズより、以下のコンサートを聴く。2011年6月2日(木) 午後6時30分開演(午後6時開場) 出演 ヴァイオリン:渋谷 由美子 チェンバロ :梅津 樹子 合奏 :仙台フィルメンバーと仙台ゆかりの演奏家による合奏団 ヴィ…

「うぬの名は?」「・・・・・・クロアキ・・。」

アマゾンから黒田亜樹のピアノによるCD、「タンゴ・プレリュード―ピアソラ・ピアノ作品集−」が届く。ピアノソロのCDなんて買ってCD棚につっこんで一回もあけないとか、一曲目だけ聞いて終わりとか、一回通して流しておわりとかザラなんだが、これは、なんだ…

「音楽史を変えた五つの発明」を読んだりしてた。そういえば。

ベートーヴェン。この日出演した仙台フィルファゴット奏者の水野さんのツイッターでのツイートが興味深い。仙台フィルファゴット奏者 水野さんのツイッターはこちらから。 http://twitter.com/#!/kazbs>リハーサルの録音聴く限り、熱いベト2になりそうな。…

天才がのぞいた虚無と等質の虚無

仙台フィル 復興定期より、以下のコンサートを聴く。2011年5月20日(金) 午後7時開演(午後6時30分開場) 出演 指揮 :下野 竜也 クラリネット:日比野 裕幸 モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622 ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 作品36 モ…

後効きする神のピアノ

仙台フィル復興定期、室内楽シリーズより、以下のコンサートを聴く。ピアノ:倉戸 テル、オーボエ:西沢 澄博、クラリネット:日比野 裕幸、ホルン:須田 一之、ファゴット:水野 一英モーツァルト「ピアノと木管のための五重奏曲 変ホ長調 K.452」 ベート…

友へ。

「少なくとも私は文学に愛されていると信じたいです。というのも思いあがりか。」という言葉は切実だった。かつて自分も、音楽から愛されたい、必要とされたい、自分の演奏という行為に需要があってほしいと、ときには醜い欲望のように思っていた。地方のそ…

きみへ(2)関連リンク、そしてきみへ。

以下は、自分がこの授業をした2009年の秋に、体育館で、この曲を録音したものである。http://musictrack.jp/musics/14580きみは、若い。おそらく自分よりも若い。そして、よろこびも、くるしみも、悲しみも、怒りも、針にさされるような振れ幅で感受する…

きみへ(2)

一昨年、授業で、ドビュッシーという作曲家の最晩年の傑作「ピアノの為の12のエチュード」から、2巻、第8番「装飾音のための」を取り上げた。授業の最後に、この曲の作曲者や曲や、時代などについて、解き明かすように、(幸い、といったらいいのか、授…

きみへ(1)関連リンク。

以下は僕がベートーヴェンのピアノソナタに2009年に取り組んだ時の演奏である。http://musictrack.jp/musics/14570http://musictrack.jp/musics/14568この演奏したときもまだ、ベートーヴェンについて何にもわからなかった。いまも分かっているとはいえ…

きみへ(1)

もしきみがいま、とっている態度、使っている言葉、無意識有意識に周囲にアピールしている、きみ自身の何かが反映されているものが、きみの心のこもったものとして、納得がいくのなら、さしあたって(というのは公共の福祉の問題があるからだけど)それは誰…

東日本大地震

家族、近隣親戚、無事です、南三陸町の叔母が亡くなりました、通信環境が不安定です、電気がようやく来ましたが固定電話、がだめでネットが携帯でしか繋がりません、携帯は極めて接続が不安定です

歌人の荻原裕幸さんはすごい。

以下、荻原さんの日記から転載。一九八〇年代の半ばあたりに書かれた短歌論には、同時代の表現として他ジャンルには負けていられない、といった自負や焦慮がかなり高い頻度で見られたと思う。それがいつの頃からか、短歌には短歌にしかできない表現の領域が…

小池まどか ヴァイオリンリサイタル

小池まどか ヴァイオリンリサイタルを聞く。〜20世紀から後期バロック時代のフランス音楽〜という副題がつくプログラムは以下。 オリヴィエ・メシアン :主題と変奏 モーリス・ラヴェル :ヴァイオリン・ソナタ クロード・ドビュッシー:ヴァイオリンとピ…

最近読んだ本

「奇跡の画家」(後藤正治著、講談社刊)内容に引き込まれ涙しながら読んだが、読後感にかすかな空虚が残るのは、自分とはなんだか交差しない領域のことが書かれているからか。画家、ということだけの関連になるが、はてな日記の更新を楽しみにしてる古谷利…

ダイアル回して手を止めたときとか。

いまダイアル式の電話で現役のなんてあるのか?故・本間雅夫先生の言葉で忘れられないものに、「音楽は国境を本当に越えるのか」「理解とはなにか、それは『善意の誤解』に過ぎないのではないか」(表記や具体的な口調、言い回しなどは曖昧です)というもの…

いつのまにか成功しているトラックバックとか、吹奏楽とか、純正調とか、平均率とか、合唱とか。

いつのまにかトラックバックに成功している。 ありがとうございます。成功先(?言い方あってますか) のリンクをここに貼ると、また自動トラックバックみたいな話になり面倒なので、その日の記事のリンクをここに貼っておきます。http://d.hatena.ne.jp/kus…

宮崎駿の言葉

さっきNHKで再放送していたジブリの番組を録画したのを見入ってしまった。宮崎駿の言葉にとても深く考えさせられる。何年か前(10年以内だが)日本音楽コンクールの作曲部門での一柳氏の言葉や、全日本吹奏楽コンクールの課題曲のことや、義務教育の音…

「人の役に立ちたい」という言葉を呪文のように思う近年の自分。

【本間雅夫の音楽’10 プロジェクト】というプロジェクト名にもなっている作曲家の故・本間雅夫先生は、地元の教員養成系の大学である宮城教育大学で長らく教鞭を取られ、自分も卒業研究の担当教官として大変お世話になり、また多大な迷惑をかけ、卒業後も…

たとえば大盛りにするとかいう発想。

出身大学が市の施設との連携でコンサートを開催する企画がスタートしている。こないだ2回目が行われ、自分は聞きにいけなかったが、初回は聴く事ができた。本当に素敵なコンサートだった。後輩たち(っていっていいですか。偉そうにしてごめんなさい)なら…

「弾ける」という病

物騒なタイトルですみません。ユジャ・ワンの二枚目のアルバムここ二、三日は自分にとってはいまいちに思って。ヴェルビエ音楽祭での演奏≧一枚目のアルバム>二枚目のアルバム、という感じか。じっくりずーっと聴きこんでいると、いい演奏とはなにか、ってす…

ツイッターなんかやるもんか

と思っていたのになにかがぐるぐるまわって登録だけは登録。どこまでフォローされるほうが0でつぶやきつづけられるか、とかもはや天邪鬼なことを考えている。というかこれでフォローされだすと、それはそれで俺はうれしいのか?とか思ったり。ピアニストの…

トラックバックに成功したことがない

いわゆる囚人のジレンマのことが講談社現代新書から出てる高橋昌一郎著「理性の限界/不可能性・不確定性・不完全性」にとても興味深く紹介されていた。囚人のジレンマをもとにしたゲームのことを若干言い回しを変えたりして、自分なりに平易に理解できるよ…

ドビュッシー、ライヒ、湯浅

現代音楽をキリスト教文化圏の芸術音楽の流れを汲む20世紀音楽と大雑把に捉えることとする。自分の現代音楽への興味の発端は何か。それは中学2年生の時のピアノのレッスンで指定された曲であるドビュッシーの「アラベスク1番2番」が、まず確実なひとつ…

今日おもったこと。

アマゾンでレビューを、数ヶ月前?書いた。ベートーヴェン:街の歌。リンクを貼ればいいのだろうが、アマゾンって自分がログインした状態になってて、そこをリンクするのはなんとなく気が引けて、ログアウトしてリンク貼ればいいのだろうが変な記号がたくさ…